─ わたしたちについて

コザワファームラボ（小澤自然農園研究所）は、茨城県那珂市にて約30,000㎡の畑を営む無農薬栽培の農園です。
農業をやるなら、安心安全な作物であることはもちろん、野菜の美味しさも追求して行きたいという強い信念のもと行き着いたのが「自然農法」でした。
ここ先祖代々受け継がれてきた土地の中で、30年以上、耕作を放棄していた区画に、2020年よりパイロットファーム（実験農場）として自然農による野菜のテスト栽培をスタートしました。

自然農法は畑の外部から何も持ち込まないのが原則ですので、野菜独自の持つ力と自然のチカラでゆっくり成長し、じっくりと美味しさを蓄えることができるように感じています。

特に大根やニンジン、馬鈴薯、里芋などの根菜類などは自然農園で育てると、味に力強さが増し、まさに『大地の味』がして、大変美味しくなりました。

その一方で、自然農法ではすぐに育ちにくい作物があることもわかりました。当初から農業をやるなら多品目の野菜を扱いたいと考えていたので、2021年より新たに有機農園を立上げ、果菜類を中心に作付けを始めました。

この自然農法と有機栽培専用の農園を併用することで、沢山の野菜品目や品種を育て、バリエーションに富んだ旬の野菜をお届けすることを可能としました。

農法についてもそうですが、固定種（在来種）をメインとした作付け品種（種）の研究や旬の野菜の美味しいレシピについてもリサーチしながら発信していきます。

また、種まきや収穫時の農業体験企画や会員制のシェアファーム提供、そして地域イベントとの連携などを行なっていきます。 野菜作りだけでなく、たくさんの人たちが集るコミュニティーづくりも企画しながら、農業を通じて自然から学び感じたものを、いろいろな形の「タネ」に変えて皆様にお届けしていきます。

─ 立地と地質について

那珂市は東京から北東へ約１００kmあまり、茨城県の中央よりやや北寄りに位置し、市の西部を那珂川が北西から南東へ、北部を久慈川が西から東へ流れています。地形はこのふたつの一級河川沿いに拓けた水田地帯と平坦な「那珂台地」からなっており、コザワファームラボの農園はこの那珂台地に位置します。那珂台地の地層には古代（1300年前）その付近が海底であった頃の堆積物もみられるとのことで、この土地の基盤にはもともと海と河川からのミネラルが豊富に蓄積し、強い地力を保持していたと想像できます。